| オマケ |
| 「で。あいつら元気なわけ。」 鉄板からのぼる熱気と闘いながらヤガミさんはひたすらソバをまぜる。 あつそう。 首からかけたタオルで何度も何度も汗を拭いてるけど、次から次へと汗は流れおちてくる。 ヤキソバに汗たらさないでね。 「うん。今日つうちひょう見せ合ったよ。」 「おまえらほんとバカだよな。」 ヤガミさんの手つきがあんまりいいんで、じーっと見入ってしまう。 「ア。恩田のつうちひょうスゴかった。」 「恩田会いたいねー。」 「ヤガミさん汗たれてる。」 手の甲で額の汗ぬぐって、ヤガミさんはヤキソバを皿にうつす。 「さくらいがね、補習うけなくていーのに受けるんだって。恩田のために。」 「ハハ。あいつもバカだねー。」 「かわいいよネ。」 「ほら、食え。」 乱暴に前に置かれたヤキソバに、箸をのばす。 「ヤガミさんさいきんどうなの。」 「彼女ちょうかわいい。」 俺はもくもくとソバ食べる。 「あ。写メールみる?」 「イラナイ。」 あ。ごめん。ちょっとじまんしたかったみたいだ。 ヤガミさんてたまにかわいい。 「じゃーヤガミさん、ごちそーさま。俺帰るね。」 「金はらってけよ。」 ちょーケチくせー。 小銭をカウンターに置き、カバンひっかけて戸口に向かう。 「あ、かじ。こんどヤキソバただにしてやるから恩田つれてきて。」 …………。 「ヤガミさんもさあ、じゅうぶんバカだよね。」 |
|