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| 通知表をもらったその足で恩田が教室にやってきた。 「さくらいかじくんチース。」 「…でね、さくらい俺キャンプは蚊がいるから行きたくない。」 「ア!恩田!」 櫻井は恩田が来ると俺のことなんてまったく無視だからキライだ! 「オレつうちひょうスゲかったヨ!!!」 ギャハギャハ笑いながら恩田が通知表見せてくる。 わ。すげー見事、恩田の通知表。 「恩田超頭わりーな。」 「うっせバカさくらいチンコ!!」 「俺の見る?」 得意げにオール5の通知表を見せる櫻井。 「スゲーナさくらいあたまいーんだナ!!」 「俺のこと好きになった?」 「なってネーヨ!バカチンコ!!!」 恩田に横殴りされてる櫻井の姿ももう毎度のことで、 いーかげん学習しろよとか思うんだけど、頭いー櫻井がなんかそこだけ学習能力ないのもかわいらしい。 「かじくんも見せろヨ!!」 「エ。」 「見せろヨ!!!」 俺の通知表おまえのみたいにおもしろくないもん。 とか言ってもひきさがらない恩田に通知表を手渡す。 3とか4とか平均的な数字しか並んでいない俺の通知表はやっぱりご不満だったらしく、あいつらは好き勝手言ってくれる。 「なにコレつまんねーヨ」 オチ求めんな。 「おまえ時々眼鏡かけてるくせに頭わりーな」 おまえのその台詞が頭わりーよ。 「でもオレより頭いーヨかじくん」 うれしくねーよ。 「古典だけ2ってのが超ダセーな」 うっせバカさくらいチンコ。 ハー、とタメ息ついた俺に櫻井が言う。 「この成績だったら、おまえら夏休み補習くらってんじゃねーの?」 「オレ全教科!」 ギャハギャハまた恩田が笑う。 「じゃあ恩田毎日学校来んの?」 「来るヨ」 「じゃあ俺も補習受ける!」 バカだ、櫻井まじバカだ。 「だって夏休み恩田と一緒過ごしたいもん。」 「エ…」 ほらみろ恩田もバカだからすぐほだされてんじゃん。 もーヤダ俺帰る。 「じゃーね」 手を振る俺に二人とも気づきゃしない。 背中に、二人の言い争う声が聞こえる。 バカ、櫻井またなぐられてる。 校舎を出ると、真夏の太陽がじりじりと肌を焼いてくる。 ハー。暑いなあ、やだなあ。 ガリガリくん食べて帰ろうかなあ。 ねーちゃんカメにエサやってくれたかなあ。 そーだヤガミさんとこヤキソバ食いいこ。 あ、つうちひょうわすれてきた! |
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