| だから女が嫌い |
| 「うるせェぞ、女―――――!!」 もはや、そう怒鳴る事は日常茶飯事。日課とも言える事になっていた。 あー、女ってうるせェ…… 「出た出た、まーた怒鳴ってるよ甲斐」 うるせぇよ、聞こえてンだっつーの。ったく、女のひそひそ声ってのはなンでこーも耳障りなンだか。 「お前がうるさいっつーの。ほんっと、女嫌いはわかるけど、毎日怒鳴ること無いじゃんねぇ?」 ならお前らも毎日毎日毎日耳障りな声で騒いでンじゃねーよ。 「あ、そういえばさ聞いて聞いて!B組の岩城君イイなってこの間あたし言ってたじゃん?」 岩城かー。あいつイケてるよなー。髪サラサラだし、笑うとかぁいーしなー 「あぁあのサラサラヘアで笑顔が超可愛い子だよねー。あ、もしかして告ったとか!?」 俺が先に目ェつけてたンだよ!! 「きゃー!やだっ、先に言わないでよっ!」 …………何ィ? 「で、どうだったの!?」 そうだ!どうだったんだ!? 「えへへぇー♪」 Σ何ィ!?まさか!! 「あー、Vサインなんか出してるって事は、上手くいったな!この〜」 なんだと―――――!!!! 「えへへぇ♪丁度フリーだったらしくてさぁ。今、超らぶらぶだよぉ♪♪」 ………くっそー、羨ましいっ! 「ずっるいなぁー、羨ましー!あーぁ、あたしも彼氏欲しーい!」 岩城なら俺が欲しかったっつーの!! 「あ、甲斐がまた睨んでる。もー、廊下で話そー?」 おう、行け行け!お前ェらの顔なンざ見たくねーよ!! 「あーもー、ほんっと感じ悪いよ、甲斐ー」 「聞こえよがしに言ってンじゃねェよ、行くならとっとと行きやがれ女!」 やっと出てったか… B組の岩城………くそー、超俺の好みだったのに! どいつもこいつも女とくっついていきやがって…… ………女め!!!!!! 甲斐咲良14歳。 こうして彼の女嫌いは日々の恨みによって発展していくのである。 |
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