「誰にも言わないで」 甘ったるい声と生暖かい息。 やたらめったらきれいな顔がキスしようと思えばできる位置にある。 「俺、女なんだ」 ぽかんと口開けた俺には構わず、一瞬寂しそうな表情を見せて立て続けに言う。 「…信じてないんだ」 …顔、ちけえよ。あぁ、まつげもちょっと色素薄いんだ。伏せた感じの瞳によく似合う。 「……触る?」 おもむろに重ねられた手は、体温どころか、質感も質量もない。 そして自分は、その視覚だけの指先にすら、抵抗ができない。 -----違う。抵抗するどころか、自ら、進んで、その、招かれた場所、へと、 平ぺったいはずのそこにはわずかながら膨らみ。 しっかりした弾力と、服ごしに伝わる体温。 思わず、2,3度握った俺にいつもと変わらない笑顔が近づく。 少し湿った感じの唇の動きが、妙にエロい。 いや、違う、何か、しゃべ、…? 『…ぉてい野郎、へったくそに触ってんじゃねーよ』 ・・・・・・死にたい。 布団の皺は握った形のまま、きれいに残っている。 いくらひっぱって伸ばしても、不快な朝には変わりはなかった。 |
>>>16歳男子高校生(なりきり)<… -- 07/11/20-13:00..No.[192] | |||
昨日アップ予定でした。 心当たりのある方、(永遠に分からなくてもいいと思う…)本当に申し訳ありません…。 本当に申し訳ないんですが、なんか、(屈折していても←?)愛があればいいかな、なんて……。(PL談) |
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