31

「ほらいいんじゃない?貫井、あっち。」
「え、どこ!?……うっわ、あれどっちかっていうの熟女だから兎澤の、」
「津久井、貫井はエア彼女と食べるだろうから遠慮してさ、席、別に座ろうよ。」


バレンタイン直前の週末、31はカップルで溢れ返っていた。
1つのコーンを舐め合うカップルを口あけてガン見。
『あー、なんかエロいなぁ、彼女できたらおれも一緒アイス…ラブポーションって注文して欲しー…』

「…貫井、さすがにヒトケタはマズいんじゃないの」
「俺も、元クラスメイトA君でモザイクされながら『やりそうな感じでした』とか言うのはちょっと…。」
「!!つか、あの子見てたわけじゃないし、やりそうな感じって…!?」


テスト前の部活停止。
なんでそれをバレンタイン前にもってきた。
なにゆえ、なにゆえ…。
チョコなんてもらえるあてもなく。
世間と自分とのギャップにゆらゆらする。
目の前の現実は、同じ学校の友達2人。


「あ、貫井の曲だ。」
「聴いたことある、……ディスコ!」

全然普通。
全然楽しい。
全然満足。

アイスのチョコがほろ苦いけど、幸せでちょっぴり泣きそうになった17のバレンタインイブでした。



 >>>貫井P   -- 11/02/28-19:52..No.[224]  
    兎澤くんは「キャラメルリボンとストロベリーチーズケーキ」のW。
津久井くんは「ベリーベリーストロベリーとポッピングシャワー」のW。
貫井は「ラブポーション31とナッツトゥユー」のW。

て、許可あり(?)と信じて再度。


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