WHITE VOICE








この息が 続くまで
あなたへの思いを 言葉に変えて



この息を 継ぐ度に
あなたへの気持ちを 心に懐いて





会えなかった時間を
抱きしめた時間で越えてゆこう



ふたりで分け合う 温もりだけが 
信じられた

冬の片隅で








もう少し早く その優しさに
気付けていれば こんなに
涙を見せずに 済んだはず


なのに


追いついてからの 距離の違いが
わたしのこの 唇を
触れられないまま 閉じ込めて


しまう








好きでいられるのは
いつから なの ですか

好きでいられたのは
いつまで なの ですか







重い冷たさを
さえぎるように

街にともる灯りだけが
増えていく



聞こえる はずのない声で 
一人きり 叫んだ

期待し過ぎる 未来を伏せて
あなたになんか 言えないままで



また 新しい夜が めぐりだす





この息が 白い雪のように
音もなく はかなく溶けてゆく



この息を 受け止める場所に
どうして あなたがいないの





会えなかった時間を
抱きしめた時間で越えてゆこう



ふたりで分け合う 温もりだけが 
信じられた

冬の片隅で









 >>>吉葉もも子   -- 04/11/22-02:00..No.[44]  
   
最近のモモ子

ぴあの表紙を夢見ています。


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