冬だから。

雪が降った。
掌にふわりと乗ったそれは、すぐに溶けてなくなる。
空になった掌を軽く握る。
こういうものなのかもしれない、と。思う。

極端に暑かったり、寒かったりするのは苦手だ。
確か。秋だとか、初冬といわれる季節が好きだった。

秋が好き、何だか特別な響きが好きだった。
甘いものは苦手だった。
小豆アイスは美味しいのに。


ぼんやり。吐く息は問わず白くて。


降ってくる雪が見たかった。
見上げたところで雪は雨になっていた。
掌に、一滴。
落ちた雫は、すぐに消えてはくれなくて。

そういうものだと、思う。

冬だから。



 >>>笹P   -- 04/12/29-16:35..No.[56]  
    やっぱり意味不明(…)


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