優しい綿

あの頃。
欲しくて、愛されたくて。
盲目のまま、がむしゃらに走っていた。

僕の世界はちっぽけで。空っぽだった。
だから、求めていた。焦れていた。
ずっと、手を伸ばして・・・・・・その手はつかまれることがなくて。

誰かを愛すると言う事の意味を、知らずに。
傷つけられる悲しみも、傷つける痛みも知らずに。

ただ、縋った。
その優しさに。あの温もりに。
コレしかなくて。他にはなくて。失いたくなくて。

エゴだとは思った。
でも、あの人を愛した。
間違った方法かもしれない。
けれど、今。後悔はない。

まだ、かさぶただらけだけれど。
でも、少しだけ・・・・・

僕はもう、空っぽじゃなくなった。
ちっぽけなんかじゃ、なくなった。

貴方が僕に教えてくれた。
優しい綿が詰め込まれ、
抱きしめても・・・・・もう、痛くない。



 >>>匿名。   -- 05/01/29-18:37..No.[73]  
    とあるPCのキモチ。
まあ・・・・駄文って事で。


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