ある女の独白


どこが良いんだか、あんな女。

ちょっと皆にちやほやされてるからっていい気になって。

見た目は平凡よね、周りとそう変わりやしない。
プロポーションも私と同じくらいだし、着てる服のブランドが違うってだけで、誰が見ても「ああ」って頷くような典型的な定番スタイル。

性格は、よく言えば控えめで大人しげとでもいうのかしら?口数は少ない方ね。

でもやることは突飛だし、仕事放り出して別の場所へぶらぶら出かけて行ったりしたこともあった。
いつもの席に彼女がいないって気づいたときの男たちの動揺ったら、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい。
ファンクラブとかまで、あるらしいわね。

彼女に出来る仕事の殆どは、私たちにだって出来る。
そんなことも忘れて、彼らはただ肩を落としてとぼとぼ去っていった。


…正直、屈辱だったわ。






ちょっとロールをまわすだけじゃない。





(自販機へ近づき)
(小銭投入)
(ボタン押す)
(缶コーヒー取り出す)




…それくらい、ねえ。
やってくれてもいいと思うの、たまには。



自販機は、今日子だけじゃ、ないのよ。
良い夢見させてあげるわ。



 >>>匿名   -- 05/05/01-12:38..No.[112]  
    一台しかないってことは、ないと思うのですよ…。


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