青黒い暮れが まだ残照の差し込む部屋をくるんで 音も立てずに 形のない時間の流れが目前をさらう 抱かれたいのは この体じゃなくて 見せられなかった過去を 振りかえる事すら忘れていた 傷痕を残すのは 容易さに過ぎて それは何も持てない 僕の誇りに似せて あまやかに舐めてくれる 言葉を捜して 癒される錯覚が 酒気のように身の内へ広がる 暗がりに肌の 柔らかなところに触れて 温度という隔たりが 存在を確かなものにする 畏怖や虚脱は 頭の隅に紛れ込んで むさぼるように 目の前の優しさにすがる 近寄れば なぜか遠くに過ぎて 呼ぶ声の足りないまま 愛しさが目まぐるしくて だから今 僕がこんなにも泣いているのは どうしてなのかが きっと君にもわからないだろう 失う事に恐れをなして 分かりあう事に違和感を覚える 優しい時間は鮮やかに 不安な思いはより明らかに 糸を手繰りあうように 水をわかちあうように それを眩しい言葉に変えられなくても 仕合わせなことが しみわたる時間をつないで この先へ向かうことに ためらいながらでも 残されたのは 君が好きということだけ ここにあるのは 君が好きということだけ |
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>>>ＲＩ -- 05/05/20-04:08..No.[117] | | |
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言葉にけおされる今日も午前様４時。 |
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