たとえば明日死ぬとして 心残りがいくつあるのかを数えてみた 1、犬の面倒 2、俺専用アーカイブたち 3、親不孝 4、一生童貞 5、 1時間も答えあぐねて、たったの4個。 たかだか20年弱しか生きてないんだから、 執着するものが少なくて当たり前だと思う。 ていうか そうやって諦めてしまうのは空しい気もするのだけれど それだけ心の澱が都度浄化されていると思えば、まあ て 単にものは言いようという訳で。 命題を与えてきたチカ氏にも同じのを返してみた。 「貯金」 俺が問いを終えるより前に答えが返ってきた。 「チカ氏には金より大事なモンねえのかよ…」 「奢ってもらっといてよく言えンなお前」 会話、終、了ー。 俺よりも無頓着なチカ氏。 それでも最近少し雰囲気が変わった。 最近は携帯ばかり触っている。 金も携帯も冷たい無機物だというのに、 目の前には平熱36度8分の温かい俺がいるというのに、 ほら、今も。 「もし俺が死んだらチカ氏は泣く?」 「ボーダフォンの@以下教えてくんね」 「俺はチカ氏が死んだら多分泣くぜ」 「多分このアドレス間違ってんだよな、ちょっとお前も見てみて」 「は、・・あーこれ、ビーじゃなくてブイじゃね?……そうじゃなくて、だから」 「はいはい後で聞くから」 会話、終、了ー。 俺とチカ氏はもとから会話が少ない方ではある。 大体キャッチボールが暴投になって そのまま球に見切りをつけるのはチカ氏の方で。 俺だけずっとミットを握り締めて。 ポケットの中に大量のボールを仕込んで。 投げて 捨てられて 投げて 捨てられて 投げて たまに返ってきて ほだされて甘いの投げて やっぱり捨てられて 捨てられて。 そんなチカ氏は今、俺よりもメールに夢中。 正しくは、今、メールの相手に夢中。 すぐ目の前にはこんなにも体温を上げた俺がいるというのに。 それだけ夢中なのに チカ氏は金しか死んだ後の心残… ああ。 俺が5個目を言わなかったのと同じでチカ氏も。 たかだか20年弱しか生きてきてないから 執着の数が少ないから その濃度は凝縮に凝縮を重ねてとても高い。 凝り固まりすぎて浄化不可能な俺の澱。 ・・・・5、チカ氏。 今更だけれど チカ氏はなんでみんなに「氏」って呼ばれてるんだろうって思ってたら 「チカ」氏、じゃなくて、「史志」という3文字全てが名前だった。 1へえ。 |
>>>YJ -- 05/09/29-21:18..No.[139] | |||
おだのリーゼント漫画をあさっていたら偶然みつけました 一年半も前にかいてたみたい…。 Iちゃんこれどういうキャラメイクかおぼえてる?あたしおぼえてない…。 |
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