パーソナル・ファウル

パーソナル・ファウルとは

ファウルとは定められたルールに違反する事を言うが、その中でもコート上のプレーヤー同士の接触によるものをパーソナル・ファウルと言う。
これに対し、審判への暴言や、ベンチにいるコーチ/プレーヤーなどによる違反行為などは、テクニカル・ファウルと言う。
パーソナル・ファウルはプレーに関係するもので、「押す」「蹴る」「叩く」「押さえる」などの行為で、相手プレーヤーの動きを妨げた場合に課せられる。


パーソナル・ファウルに対する罰則

パーソナル・ファウルに対する罰則は2種類ある。
シュート動作中の相手プレーヤーに対するパーソナル・ファウルに対しては、そのプレーヤーに対してフリースローが与えられる。
ファウルを受けながらもシュートを放ちゴールが決まった場合は、そのゴールは得点として加算し、尚且つ1本のフリースローが与えられる。シュートが外れた場合は2本のフリースローが与えられる。
3ポイントエリアからのシュートに対するものであれば、決まれば3点+1本のフリースロー、決まらなければ3本のフリースローが与えられる。
シュート動作中以外に起きた場合は、そのパーソナル・ファウルの起きた場所から最も近いサイドorエンドラインの外からスローインしてゲームを再開する。


プッシング

「押す」行為に対して課せられるパーソナル・ファウル。
手を使って相手を押すのは勿論の事、守っている際に相手のプレーヤーを身体(お腹や肩など)で押す行為なども含まれる。


ホールディング

「つかむ」行為に対して課せられるパーソナル・ファウル。
腕などを掴んで相手プレーヤーの動きを妨げたり、後ろから相手を抱きかかえるようにしてしまった場合(執拗にボールチェックにいった際など)に課せられる。


チャージング

攻めている側のプレーヤーがボールを持っているかどうかに関わらず、相手プレーヤーに対して体を当てたり、手で押したりするプレーの事を言う。
例えば、自身の進みたい方向に相手プレーヤーがいるにも関わらず、そのまま突き進んで行って相手を押したり、ぶつかったりすればチャージングになる。
しかし、もし自身の進みたい方向に相手が遅れて入ってきて衝突した場合は、相手プレーヤーにブロッキングのパーソナル・ファウルが課せられる。
チャージングとブロッキングは表裏一体のプレーとも言える。


ブロッキング

相手プレーヤーがボールを持っているかどうかに関わらず、体を使って相手プレーヤーの進行を邪魔するファウルの事。
しかし、相手プレーヤーが自身の守っている位置に走りこんできて衝突したりした場合は、相手プレーヤーにチャージングが課せられる。


イリーガル・スクリーン

スクリーンをかけた後に動くなど、正しくないスクリーンを行った場合に課せられるパーソナル・ファウルのこと。
「正しくないスクリーン」とは、スクリーンをかけた後に両足を床につけて静止せず、足を動かしたり上半身を使ったりして相手プレーヤーの動きを妨げる事を言う。
スクリーン=攻める側のプレーヤーが守っている側のプレーヤーに対して自らの体を壁のようにして相手プレーヤーの動きを封じる事。
一度スクリーンをかけたらスクリーンを解くまで動いてはいけない。)


イリーガル・ユース・オブ・ハンズ

手を使って相手プレーヤーを掴んだりはたいたりして、相手プレーヤーの動きを妨げる行為のこと。
これらの手の扱いに関することを一括りにして言うが、程度が重くなるとそれぞれホールディングやプッシングになる


ダブルファウル

両チームのプレーヤーがほぼ同時にパーソナル・ファウルを犯した状態を言い、それぞれのプレーヤーにパーソナル・ファウルが課せられる。


5ファウル

1人のプレーヤーが全てのクォーターを通して5つのファウル(パーソナル/テクニカルの両方を含めて)を犯してはいけない。
5つ目を犯した場合はそのプレーヤーは退場し、他のベンチプレーヤーと交代しなければならない。
また、5ファウルでの退場後は、二度とゲームに出場する事が出来ない。